オンラインスクール事業でIT・Webスキルの普及を!M&Aで事業拡大の加速を実現

売却した会社

株式会社ノマディズム 様

買収した会社

株式会社日本デザイン 様

https://japan-design.jp/

プログラミングの研修事業を手掛ける株式会社ノマディズムは、2020年1月、株式会社日本デザインに株式を譲渡されました。ノマディズムの創業者である安部智昭氏は「譲渡は事業拡大の選択肢の一つ」と語ります。今回は安部氏と譲渡先である日本デザインの代表取締役・大坪拓摩氏にお話を聞きました。

IT・Web領域の人材不足を解消

まずノマディズムの事業内容について教えてください。

安部氏:

ノマディズムはデザインやプログラミングの研修事業など、スキルシェア領域を中心に展開する会社として、2017年に設立しました。
研修事業では、HTML・CSSといったWebサイトコーディング技術や、Photoshop、Illustratorなどの基礎的な使い方が学べる講座を実施。1日集中型のブートキャンプ式なので、気軽に学べることが特徴となっています。

立ち上げた当時、私自身IT・Web領域の仕事をしていたということもあり、市場としてこういったスキルを持つ人材の不足を痛感していました。
特に会社を立ち上げた当時は、デザインなどに特化した研修サービスは世の中にあまりなく、今後成長していきそうな領域だと感じて事業を立ち上げました。

株式譲渡に至った理由は?

安部氏:

実は起業した当時から、譲渡することは視野に入れていました。

ノマディズムは私にとって2度目の起業です。1社目は会社を立ち上げ、人を雇い、グロースさせていったのですが、やはり社員教育などの面で難しさを感じました。

そこで今回は、今回は人を雇ってグロースさせるよりも、どこかの段階で事業を一緒に伸ばしてくれる会社を見つけたい、と思っていました。

特にスムーズに事業を伸ばすことを考えると、IT・Web領域に知見のある会社に譲渡したいという条件を重視していました。

今回の株式譲渡でウィルゲートさんに相談したのは、元々存じ上げていたこと、そしてM&A仲介でもIT・Web領域に強みを持っていらっしゃるように感じた、というのが大きいですね。

教育・所得格差を埋めるためにスキルの普及が必要

続いては大坪さんにお話をお聞きします。まず日本デザインの事業内容について教えてください。

大坪氏:

当社は、BtoBとBtoC領域でそれぞれ事業を展開しています。

BtoBではデザイン・ライティング・動画などについて、企画立案から作成、施策実施まで、ワンストップでご提供しています。

BtoCではデザインのオンラインスクールを運営しており、ライティングや動画、広告などを学べる講座を用意しています。それ以外にもオンラインスクールのプロデュースも手掛けています。

今回、ノマディズムを譲受しようと考えた経緯は?

大坪氏:

最初のきっかけは、ウィルゲートの吉岡さんのFacebookの投稿でした。率直に「このプログラミングスクールの事業、面白そうだ」と感じました。その後、ノンネームシート(譲渡検討企業の概要情報を特定されない程度に匿名化した資料)をいただき、安部さんとお会いしたときにもポジティブな印象を持ちました。

実のところ、当社だけでプログラミングスクール事業を立ち上げることも可能だったかもしれません。しかしその事業を主導するのが「自分で起業したことをある人」と「起業したことがない人」では、大きな差が生じます。

IT・Web業界に課題感とスクール運営の意義を持っている安部さんに加わっていただくことで、事業を素早く拡大できるだろうと感じました。

安部氏:

大坪さんにお会いしたのが2019年11月。ウィルゲートさんに相談して、1、2ヶ月後のことでした。その後、2020年1月には譲渡合意となっているので、かなりスピーディーな譲渡でしたね。

日本デザインはスクール事業として進んだ取り組みをされていましたし、当初から考えていた「IT・Web領域に知見のある企業」という条件に合っていました。

大坪氏:

私自身、世の中の所得格差と教育格差に関心を持っており、この格差を埋める手段の一つがIT・Webスキルの習得だと思っています。安部さんとお話する中で、「スキルの普及の重要性」という観点も合致しているのを感じました。

右肩上がりの組織は「フレキシブルである」

日本デザインにとっては今回が初めてのM&A。不安などはありましたか?

大坪氏:

とにかく分からないことだらけ、という状況でした。譲受した後の会計処理などの面では不明点もあったので、ウィルゲートさんにはサポートしていただきました。

ウィルゲートさんのこういったサポートには「新規参入ながらも熱意を持ってしっかりと対応いただけている」という印象を受けました。

安部氏:

私も相談に対するウィルゲートさんのレスの早さときめ細かなサポートには助けられました。今回スピーディーに譲渡を成立させられた要因の一つとして、ウィルゲートさんの対応スピードがあったと思います。

ありがとうございます!譲渡成立から1年が経ちましたが、現在の状況は?

安部氏:

今はデザインスクールの姉妹校の運営を担当しており、カリキュラムづくりなどに取り組んでいます。

元々サービス立ち上げを経験してきたので、将来的には日本デザインで新たなサービス開発なども手掛けていきたいです。

大坪氏:

自分の中で、右肩上がりに業績を拡大していく組織は「いかにフレキシブルであるか」が物を言うと考えています。安部さんは、当社の事業にも社員にもうまく対応いただいていますね。

事業だけでなく「人」を迎え入れるという視点

最後に、株式譲渡・譲受を検討している人へのアドバイスがあればお伺いしたいです。

安部氏:

企業経営をする中で伸び悩んでいる、躓いているという経営者の方は一定数いらっしゃるかと思います。自分の会社の理念や事業に共感してもらえる会社に株式譲渡し、ともに成長していくという選択肢もあるのではないでしょうか。

大坪氏:

M&Aの観点は、通常「事業の収益性」がほとんど。しかし今回の譲受を通して、人に対してお金を払っているという考え方もありだな、と感じました。

ノマディズムの事業のみならず、安部さんを迎え入れられたことで、当社は事業拡大のスピードを高めることができました。

当社のコンセプトは人々の生き方・働き方を幸せにし、日本をより良くしていくこと。そのために今後もM&A含めて、必要なことは何でもやる所存です。

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